福島県郡山市の30代男性から22日、警察官などを名乗る男らから現金320万円をだまし取られたと郡山北署に届け出があった。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。
同署によると、男性のスマートフォンに10日、警視庁の生活安全課を名乗る男から「詐欺事件の資金洗浄用口座の名義人になっていて、事件への関与が疑われている」と電話があった。その後、LINE(ライン)のビデオ通話に誘導されると、刑事2課を名乗る男や検事を名乗る男から「逮捕状」と書かれた書類などを見せられ「資金洗浄に使われた現金を調べるので、口座番号と残高を教えてほしい」「指定する口座に現金を送ってほしい」と言われた。男性は複数回にわたり現金を振り込んだが、不審に思い、被害に気付いたという。