父親=当時(80)=に暴行を加えたとして、今年4月に傷害容疑で逮捕された埼玉県越谷市の男性(51)について、さいたま地検は容疑を暴行に切り替え、20日付で不起訴処分とした。父親は搬送先の病院で死亡が確認された。処分理由は明らかにしていない。父の遺体、こたつの中…「冷たい」と通報した息子逮捕 葬儀のはずが、父の口座見た瞬間から誰にも連絡せず
■病院が通報「検視をお願いしたい」(以下、初報記事)
父親に暴行を加えたとして、越谷署は4月16日、傷害の疑いで越谷市、職業不詳の息子(51)を逮捕した。
逮捕容疑は息子が14~15日朝までの間、同居する父親(80)の顔を両手でたたくなどの暴行を加え、傷害を負わせた疑い。父親は搬送先の病院で死亡が確認された。
同署によると、15日午後5時40分ごろ、父親が搬送された病院から「80代の男性が亡くなり、検視をお願いしたい」と同署に通報があった。警察官が病院に駆け付けると、父親の顔や全身に皮膚の異変があったため、そばにいた息子に問いただしたところ、暴行を認めたという。
息子は父親と2人暮らし。息子は同日午前6時50分ごろ「父が部屋でいびきをかいて意識がない」と119番した。容疑を認めているという。
同署は傷害致死の可能性も視野に、暴行した理由や死因との因果関係を調べる。